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さるオヤジの 何を今更

今更ながら、いろいろと挑戦中。

緊急地震速報 受信後3秒で出来る事と必需品

おやじ日記

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みなさん、「緊急地震速報」受信した事ありますか?

私もこれまでに何度か受信した事はありましたが、今回の熊本地震では14日から昨日の夜までの間に、18回の「緊急地震速報」を受信しました。

幸いにもこれまでは大きな被害はなく家族や親戚にもけがを負った者はいませんが、これだけ速報が続くと緊張感とストレスで夜も眠れませんし、昼間の仕事にも集中できずに精神的疲労が蓄積されていきます。

その18回分の緊急地震速報の発表状況は以下の通りです。

これまでに発表された緊急地震速報(警報)一覧。(Mはマグニチュード

発生日時      震央地名   M  観測最大震度
2016/04/18 20:41 熊本県阿蘇地方 5.8   5強
2016/04/17 19:30 大分県中部   2.8   2
2016/04/16 16:01 熊本県熊本地方 5.3   5弱
2016/04/16 14:27 熊本県熊本地方 4.5   4
2016/04/16 11:29 熊本県阿蘇地方 4.0   3
2016/04/16 09:48 熊本県熊本地方 5.4   6弱
2016/04/16 07:42 熊本県熊本地方 4.2   4
2016/04/16 07:11 大分県中部   5.3   5弱
2016/04/16 04:15 熊本県熊本地方 4.0   3
2016/04/16 03:55 熊本県阿蘇地方 5.8   6強
2016/04/16 03:03 熊本県阿蘇地方 5.8   5強
2016/04/16 01:45 熊本県熊本地方 6.0   6弱
2016/04/16 01:44 熊本県熊本地方 5.3   5弱
2016/04/16 01:25 熊本県熊本地方 7.1   6強
2016/04/15 00:03 熊本県熊本地方 6.4   6強
2016/04/14 22:38 熊本県熊本地方 5.0   5弱
2016/04/14 22:07 熊本県熊本地方 5.7   6弱
2016/04/14 21:26 熊本県熊本地方 6.4   7

この「緊急地震速報」ですが、実際に受信して”強い揺れ”が来るまではほんの数秒です。場合によっては同時に、あるいは揺れの方が先に来る場合もあります。

どういったシステムで発表されているのか?気象庁のHPで調べて見ました。


緊急地震速報のしくみ

 地震が発生すると、震源からは揺れが波となって地面を伝わっていきます(地震波)。地震波にはP波(Primary「最初の」の頭文字)とS波(Secondary「二番目の」の頭文字)があり、P波の方がS波より速く伝わる性質があります。一方、強い揺れによる被害をもたらすのは主に後から伝わってくるS波です。このため、地震波の伝わる速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に危険が迫っていることを知らせることが可能になります。

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緊急地震速報の提供を可能にする様々な技術
 緊急地震速報の一般への提供は、以下のような技術により可能となっています。

地震の発生を素早くとらえる観測体制
 緊急地震速報には、全国約220箇所(平成25年4月1日現在)の地震計に加え、国立研究開発法人 防災科学技術研究所の高感度地震観測網(全国約800箇所)を利用しています。多くの地震計のデータを活用することで、地震が起きたことを素早くとらえることができます。

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少ない観測データから揺れの強さを速やかに予測する技術
 緊急地震速報では、少ない観測点のデータから震源マグニチュードを迅速かつ精度良く推定する必要があります。これは、コンピュータの性能の向上により瞬時に計算が出来るようになったことの他、1観測点のP波の観測データから震源マグニチュードを推定する手法などを活用することで可能となりました。
検知した地震波や発表した緊急地震速報を素早く伝える情報通信技術
 地震波の伝わる速度は、数km/秒 程度です。一方で、現在、情報を伝えるために使われている有線・無線の電気信号は原理的には光の速度(約30 万km/秒)で伝わるため、非常に短い時間で遠距離まで情報を伝えることができます。この地震波と電気信号が伝わる速度の差を利用すれば、地震が発生した場所の近くの地震計で地震波を検知し、それを電気信号で気象庁に伝え、地震波が伝わってくる前にこれから揺れることを再び電気信号を使って伝えることができます。

ここで気になるのは、検知してから発表までの時間です。文中にもあるように原理的には地震波の伝わる数km/秒程度の速度に対して、約30万km/秒の光の速度ですから、発表を受信して”強い揺れ”に備える時間的猶予があるような印象を受けます。


時間的検証
私の住んでいる地域で、今回の緊急地震速報を検証してみます。

最初の緊急地震速報4/14 21:26 M6.4 震度7 の場合
  地震波検知時刻 21時26分38.7秒

  地震波検知時刻 経過時間 震源の深さ マグニチュード
1 21時26分42.5秒 3.7 10km 6.5
2 21時26分48.8秒 10.1 10km 6.3
3 21時26分57.1秒 18.4 10km 6.3
4 21時27分08.9秒 30.1 10km 6.4
5 21時27分28.0秒 49.2 10km 6.4
6 21時27分32.8秒 54.1 10km 6.4

この地震緊急地震速報が発表されたのは1の21時26分42.5秒で検知時刻から3.7秒後となります。

一方、気象庁緊急地震速報(警報)第1報を発表した地域及び主要動到達までの時間との関係は
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私の住んでいる地域は、5秒圏内の少し外側ですので6~7秒といったところでしょう。地震検知から第1報までの3.7秒を引くと緊急地震速報受信後、3秒で主要動が到達したことになります。

もう一つ、検証してみます。今回の地震で「本震」とされた16日の地震です。

 本震の緊急地震速報4/16 01:25 M7.1 震度6強 の場合
  地震波検知時刻 01時25分10.1秒

  地震波検知時刻 経過時間 震源の深さ マグニチュード
1 01時25分14.0秒 3.8 10km 5.9
2 01時25分14.8秒 4.6 10km 6.3
3 01時25分18.1秒 7.9 10km 6.4
4 01時25分18.7秒 8.5 10km 6.9
5 01時25分19.8秒 9.6 10km 6.8
6 01時25分20.2秒 10.0 10km 6.8

この地震では1の01時25分14.0秒と4の 01時25分18.7秒に発表されています。

この時の主要道到達時間は
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この場合は5秒圏内線上くらいですので5秒引く3.8秒、わずか1.2秒で主要動が到達したことになります。

結局のところ、緊急地震速報を受信して”強い揺れ”が来るまでの時間的猶予は多くても3秒間です。

その3秒間にどんな行動をとるか?何をすることができるのか?

とても重要でとても短い3秒間です。


受信後3秒間で出来る事
出来る事と言っても、たった3秒間ですから多くの事はできません。

実際に私が出来た事は、子供を食卓テーブルの下に押し込んで自分も頭を突っ込み、足で食器棚を押さえる、それだけでした。
その状態で、じっと揺れが収まるのを待つ、それだけです。

ガスの元栓を閉めるとか、外に出て周りの開けた安全な場所に移動するとか、そんな時間的余裕は全くありません。

それでも、2回目3回目にはテーブルの下に子供用の自転車ヘルメットとクッション(頭を覆うため)と家族全員分のスリッパを用意して、素早く身を守る行動がとれるようになりました。これらの物は今でもテーブル下に置いたままにしています。

3秒間で出来る事なんてその程度です。

日頃の備えがいかに大切か、震災は誰にでも起こり得るということを痛烈に思い知らされました。

この主要動到達時間ですが、震源に近ければ近いほどもっと短くなります。たったの3秒間でも身構える時間があっただけ幸いだったと思います。

今後、地震予知の技術が進化して時間的猶予が長くなり、震源に近い位置でも
「30秒後に強い揺れが到達します」
といった速報ができるようになれば、きっと多くの人命が救われるでしょう。

日本の技術と英知を集約して地震予知技術に取り組んでもらいたいと心から思います。


最後に
日本に住んでいる限り、震災は誰にでも起こり得ます。決して他人ごとではありません。日ごろからその時を想定すること、その時の行動を家族と話し合っていれば、たった数秒でも身を守る行動を速やかにとることができ結果として大きな差につながると思います。

決して他人事ではありません。

熊本地方では今後も引き続き、強い揺れを伴う余震に警戒するよう発表されています。つい先ほど12時52分頃にもマグニチュード4.0の地震がありました。

被災された方や、避難所での生活を余儀なくされている方々の一日も早い平穏な生活と、熊本地方の復興を願います。


地震がらみの義援金詐欺が多発しているそうです。確実に支援できるよう注意が必要です。www.jrc.or.jp
www.pref.kumamoto.jp

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