今月、一番上の娘が二十歳になります。
思い起こせば、いつも決まって日曜日に熱を出して慌てさせたり、幼稚園の運動会で肩車での帽子取りで腰を痛めたり、中学の時は、緊急時に良かれと思って持たせた携帯を、先生に取り上げられて、二人揃って怒られたり、心配した事や楽しかった事が次々と思い出されます。
そんな娘が二十歳になります。
そこで嫁さんと、何か記念になるような特別なプレゼントを贈る事にしました。
スポンサーリンク
嫁さん曰く、二十歳のお祝いの定番みたいな贈り物、何かない?ネットで調べてみて
はいっ、と早速ググってみるとすぐ見つかりました。
gakumado.mynavi.jp
これによると、ベスト3は腕時計、ブランドグラス、グルメギフト
続いて、ディナー、名刺入れ、カードケースとなってます。
大学生の娘には、どれもぴんと来ません。嫁さんの反応もイマイチ・・。
そこでもう少し下のほうまで見てみると、ありました、お酒。
二十歳になってそのお祝いの酒を娘と一緒に飲む。格別な旨い酒になる事間違い無しです。
あとは、ボトルにメッセージを入れてワインにするか、ラベルを自作して日本酒にするか、狭い頭の中ながらもアイデアが広がります。
どっちにするか、和か洋か、さあさあ、嫁さんに聞いてみると、
却下、飲んだら無くなるんだから記念にならないでしょ。自分が飲みたいだけでしょ?
空き瓶は残るんじゃないかな?
空き瓶が二十歳のお祝いの記念?可哀想でしょ!
いや~、だからね、記念になるようにメッセージを書いたり、ラベルを自作したりして、ね?
もう聞いてません。
やっぱりネックレスかな~
おいおい、それって最初から決めてたんじゃないの?
また少し下まで見てみると、ありました、アクセサリー。
お酒より下に。お酒より下ですよ。
結局、ここに落ち着いてあとはお店で決めようということになり、車でたまにしかいかない百貨店へ、宝石店を探してお店の店長さんらしき人(30代女性)に事情を話すと、それからは嫁さんと店長さんの会話のやりとりを聞くだけ。
これはいかん、私も一緒に選んだという実績を少しでも残しておかないと、記念の贈り物を嫁さん一人で決めた事になってしまう。しかしながら、慌てませんでした。
私にはある秘策がありました。
先ほど見たサイトで誕生石のアクセサリーを贈るといい記念になる、と書いてあった事を嫁さんには伝えずに、しかも2月の誕生石がアメジストである事も調べていたのです。
何本かのダイヤのネックレスを見ながら話をしている二人の間に満を持して切り込みます。
誕生石のネックレスを贈りたいんですけど
今月お誕生日でしたら・・
アメジストです
ちょっと声が大きくなってしまいましたがハッキリと言ってやりました。
そう、アメジストですね。お父様、お詳しいんですね。
(私の娘ですから、当たり前でしょ)
しかしここから雲行きが怪しくなります。
アメジストは紫色の宝石で、ちょっとお色が地味なんです。若い女性にはあんまり好まれませんけど・・。
そう言いながら、アメジストのネックレスを出して来て
いかがでしょう?
確かに地味・・、でも一生の記念と考えれば、娘もずっと二十歳という訳ではないんだし、これもありなんじゃないか、ねえ?
と嫁さんを見ると、さっきのダイヤのネックレスの中から選ぶつもりらしく、これを検討する余地は無い様子。
満を持した策を打つもあっさりと撃沈された私は、戦意喪失し、少し離れた椅子に座って合谷を押し続けるしかありませんでした。
(いや~、これ効果あります)
www.cloudsalon.net
しかし、この場を離れて本屋さんに行ったり、雑貨屋さんを覗いたりする事は出来ません。
この後、必ず嫁さんに呼ばれるからです。
そう、お会計です。財布からカードを出してサインするという重要な役割が残ってます。
結局、またしても父親の威厳らしきもののかけらも出す事が出来ずに、お店を後にしました。
帰りの車の中で、嫁さんが
誕生石なんてよく覚えてたね~、感心した。私は、4月だからダイヤモンドよ、楽しみ~。
来月の、定例飲み会でのネタが一つ決まりました、楽しみ~。
fukubuggy.hateblo.jp
そして意外な結末が・・続編です。
fukubuggy.hateblo.jp
スポンサーリンク