さるオヤジです。
みなさん、自転車乗ってますか?通勤通学から、休日のサイクリングまで、ホントに便利な乗り物ですよね。
この自転車、乗り続けていれば、当然メンテナンスが必要で、きちんとメンテしていれば、ある程度の故障は防ぐことができます。
しかし、いくら手入れしていても防ぐことができない故障があります。それがタイヤのパンクです。
走行中に、何か突起物を踏んでいきなりタイヤがぺしゃんこになったり、通勤通学の朝、いつものようにまたがってみると空気が抜けていたり・・。
困りますよね。
そんなタイヤのパンクによるトラブルに会ったとき、皆さんどうしていますか?
自分で修理しますか?それとも自転車屋さんへ行きますか?
私はほとんどの場合、自分で修理(自分のも家族の自転車も)します。
修理代(800~1000円くらい?)の節約もその理由の一つですが、もともと修理をする事が好きなので、自転車がパンクすると「よ~し、どれどれ」みたいな感じで道具を出して取り掛かります。
先日の朝、娘の通学用自転車がパンクしていました。せっかくの機会?なんで、修理のやり方を写真に記録して記事にします。
これからDIYでパンク修理してみようって方は参考にしてください。
その前に、記事タイトルのパンク修理をDIYするかしないかの判断基準について書いておきますので、こちらも参考まで。
スポンサーリンク
パ~ンッは修理屋さん、プシュ~はDIY
ちょっとわかりにくいですが、走行中に「パ~ンッ」と音がして、同時にタイヤがぺしゃんこになった場合は、タイヤのすり減りや大きな亀裂によるバーストが考えられます。
この場合はチューブ+タイヤの交換が必要なケースの可能性大です。DIYは諦めて、自転車屋さんに持ち込みましょう。
プシュ~の場合は、タイヤが突起物を踏んで、チューブに小さな穴が開いたためと考えられます。おそらくDIYで修理できる範囲内ですので、乗らずに押して行きましょう。
それではここから修理の手順です。
パンク修理
準備するもの
パンク修理セット
チューブの穴をふさぐパッチとゴムのり、物によってはサンドペーパーと虫ゴムまで付いているパンク修理用セットです。
工具
タイヤをリム(車輪)から外すために使う専用工具です。よく代用品(平スパナとかマイナスドライバーとか)を使ったりしがちですが、誤ってチューブを傷つけたりする事になりかねませんので、ここは専用の物を使いましょう。
スパナ・プライヤー
リムナット(バルブの根元にある)を緩める時(本来は手で緩められる程度にしか締め付けません)に使います。プライヤーはタイヤに刺さったりした異物を取り除くため。
プランター
水を入れて、パンク箇所を見つける時に使います。なければ洗面器とか。
マーカーペン
パンク箇所のマーキングに使います。
ハンマー類
パッチの圧着に使います。
空気入れ
当然ながら、必ず使います。
修理開始
今回修理する娘の通学用自転車です。後輪がパンクしています。
手順①パンク箇所の特定
まず、タイヤに空気を入れます。
※この状態で、もし空気が全く入らないような場合は、前記した「パ~ンッ」の場合と同様、チューブ+タイヤの交換が必要なケースの可能性大です。DIYは諦めて、自転車屋さんに持ち込みましょう。
空気を入れた状態でそのままタイヤを水を張ったプランターに入れます。
少しづつタイヤを回して、気泡が出ている場所を探ります。この時、バルブ部分から気泡が出ている場合は虫ゴムの劣化による空気漏れが考えられます。
その場合は、バルブのキャップ、袋ナットを緩めて外します。バルブ本体を取り出して虫ゴムをチェックします。
破れている場合、虫ゴムを交換して、修理完了です。
今回、虫ゴムの破れ等は見受けられませんが、やや劣化しているようなので交換しました。
入りにくい場合は、水で少し濡らす(油類はダメ)と入ります。
タイヤを水につけたところに話を戻します。
ブクブクと気泡が出ている場所が特定出来たら、ウエスで水気を拭きとり、マーカーペンでタイヤにマーキングしておきます。目視でタイヤの外観に亀裂が無いか、釘や画びょうなどが刺さってないかもチェックしましょう。
今回の修理では、この状態での気泡は確認できませんでした。どうやらかなり小さい穴が開いたことによるパンクのようです。
手順②タイヤを外してチューブを取り出す
もう一度、バルブの袋ナットを外し、バルブ本体を抜いて、チューブの空気を抜きます。
バルブの根元にあるリムナットを外します。
手で回せるはずですが、固い場合はスパナかプライヤーで。
次に、タイヤの側面を指で押します。
こんな感じでぐるっと1周します。これはタイヤがリムにくっついている部分を外して、タイヤを外しやすくするためです。
ここから、工具(タイヤレバー)を使います。
タイヤの淵にタイヤレバーの先端を引っ掛けて(この時、チューブを挟まないように注意)
クイッと起こします。その後レバーの逆側をスポークに引っ掛けます。
同じように少し離した(15~20cm)ところを起こします。
1本目のレバーを外して、今度はもう少し離した場所を起こします。この作業を少しづつ間隔を広げながら繰り返すと、タイヤが楽に外せます。
タイヤが外れたら、バルブをリムから外して、チューブを引っ張り出します。
引っ張り出したら、またバルブを取り付けて、空気を入れます。
手順③パンク箇所の特定とチューブの修理
水を張ったプランターに、空気を入れたチューブを入れて、パンク箇所を探ります。この時、パンク箇所は1箇所とは限りませんので、入念にチューブ全体をチェックしましょう。
ありました。やはりかなり小さな穴です。
ウエスで水気を拭きとって、パンク箇所をマーキングします。
チューブの空気を抜いて、パッチよりも一回り大きくマーキング
その中をペーパー掛け
指でゴムのりを薄くムラなく塗って、2~3分乾かします。
パッチを貼って、
押しながらたたくような感じで、ハンマーで圧着。
透明フィルムをはがして、接着完了
手順④タイヤのチェック
手順①でマーキングできた場合はその裏側をチェックしましょう。画びょうの針先などが刺さっている場合もありますので、けがをしないように気をつけて。異物を発見出来たら、プライヤー等で取り除きます。
マーキングが出来てなかった場合は、バルブの位置とリムのバルブ穴を合わせてチューブの修理箇所のタイヤの裏をチェックします。今回は異物は確認できませんでした。
異物や突起物があったら取り除き、無い場合でもタイヤの裏側1周をこの際点検しておきましょう。
手順⑤チューブをタイヤに入れてタイヤをはめる
最初にリムのバルブ穴にバルブを入れて、リムナットを手で締めます。
チューブがねじれないように、注意しながらタイヤの中に入れます。
ここでバルブをセットして、軽く空気を入れます。
チューブがねじれたり、リムに挟まったりしていないか、ぐるっと1周チェックします。
指でタイヤの側面を押すような感じで、タイヤをはめていきます。
最後が、固くて入らない場合は少し空気を抜いてください。それでも入らない場合はタイヤレバーを手順②の逆の要領で押し込みますが、くれぐれもチューブを傷つけないように慎重に押し込んでください。
リムナットを緩めてバルブを2,3回押し込んで真っすぐにして、リムナットを締めます。
空気を入れて、修理完了です。
お疲れ様でした。
まとめ
みなさん、いかがでしたか?意外と簡単そうでしょう?今度、自転車がパンクしたらDIYで修理してみませんか?修理代の節約になりますし、自転車に乗っている以上、パンク修理はぜひとも習得しておきたい技術の一つだと思います。家族にも喜ばれますしねw
ただし、チューブの交換やタイヤの交換は、タイヤを取り外す必要があるためDIYでの修理はあきらめたほうが得策です。
ロードバイクなんかだと簡単にタイヤも外せますが、ママチャリはそうはいきません。素直に自転車屋さんにお願いしましょう。
「パ~ンッ」は自転車屋さん、「プシュ~」はDIYですよ~。
スポンサーリンク