さるオヤジの 何を今更

今更ながらいろいろと奮闘してます。その自己満足的な記録です。

朝蜘蛛は縁起物だから叩いちゃダメ

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家の中に蜘蛛が出てくること、ありますよね。
   

ビックリしてハエ叩きで叩いたり、気持ち悪いからと殺虫剤を吹きかけたりしてませんか?

実は、古くからの言い伝えで、朝出てくる蜘蛛は、縁起がいいから叩いてはいけないと言われています。

朝の蜘蛛は、来客の前触れとされていて、そのお客さんがいいニュースや、うまい話を持ってくると言われています。

一方、夜の蜘蛛は泥棒が来る前触れとされていて、演技が良くないから叩いて退治しなさいと言われます。

何でこう言われるようになったのか?

蜘蛛が巣を張るのは基本的には晴天の日で、何か物事を始めるのに適した日であるとか、天気がいいから来客が増えるとか、そういった理由で縁起がいいとされていたようです。
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ところで、家の中に居る蜘蛛は、毒性のない限り人間には無害です。

そればかりか、ハエや蚊やダニを捕ってくれたり、大きな蜘蛛はゴキブリを退治してくれたりもします。

そんな害虫退治に一役かってくれている蜘蛛ですから、朝でも夜でも、見かけてもそっとしてあげる方がよさそうですね。


家の中で見かける蜘蛛を調べてみました。
ハエトリグモ
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Wikipedia
一番ポピュラーなのがこのハエトリグモではないでしょうか?

目が4つあって、視力がよく、物の形も認識できるそうです。よく見るとかわいらしい顔してますよね。

このハエトリグモですが、すばしっこくてピョンピョンと跳びながら移動します。非常に多くの種類がいて、巣を張らずに歩きながらえさを探す徘徊性のクモです。

ちなみに英名はジャンピングスパイダーで、その俊敏さで、名前の通りハエやダニや蚊を捕食します。
Youtubeに捕食シーンがありました。俊敏です!
youtu.be


昔、江戸時代にはこんな遊びも流行ってたようです。

座敷鷹
また江戸期の一時期(寛文から享保頃)には、ハエトリグモを「座敷鷹」と呼んで、蝿を捕らせる遊びが流行した。これは大人の遊びで、翅をやや切って動きを制限したハエを獲物とし、複数のハエトリグモにそれを狩り競わせるというものだった。文字通り、鷹狩りの室内版だったのである。やがて座敷鷹が娯楽として定着するにつれ、クモを売る商売やクモを飼い置くための蒔絵を施した高価な印籠型容器まで出現した。強いクモは非常に高価で、当時の江戸町人の平均的な月収に相当したという。後には廃れたが、一説には賭博の禁止令により、博打の対象となっていた座敷鷹の遊びも消滅していったとされる。

古くから人間との関わりがあったようです。


一方、対ゴキブリにはアシダカグモが頑張ってくれます。
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Wikipedia
このアシダカグモも徘徊性で、巣を張らず、歩き回って獲物を捕らえます。

ゴキブリなど家の中の害虫を食べる天敵としては益虫ですが、体長は20-30mmほどあり、全長(足まで入れた長さ)は約100mm~130mmで、足を広げた大きさはCD1枚分くらいと大きいですから、姿を苦手とする人にとっては不快害虫でもあるとされています。

アシダカグモは、日本古来種ではなく、江戸時代にゴキブリ駆除のために輸入したとも言われています。

原産地はインドと考えられるが、全世界の熱帯・亜熱帯・温帯に広く分布している。
外来種で、元来日本には生息していなかったが、1878年に長崎県で初めて報告された。日本への流入に関しては、輸入果物などに紛れ込んできた、江戸時代にゴキブリ駆除の為に人為的に輸入した[要出典]とも言われている。日本には福島県以南の本州・四国・九州地方に生息し、冬季に着雪のある北海道・東北・石川県以北で確認された例はないとされるが、局地的に生息している場合がある。主食とするゴキブリの勢力を追いかける形で、交通機関などでの人為分布が進んでいると考えられるほか、気温条件や子グモの空中分散も分布拡大に影響していると思われる。

云わば、ゴキブリ駆除のエキスパートといったところで、その実力は、家に2匹のアシダカグモが居れば、半年でゴキブリが居なくなると言われるほどだそうです。

一匹見つけたら百匹は居ると言われるゴキブリですから、この捕食能力の高さは驚異的です。
こっちも捕食シーンありました。
youtu.be

このアシダカグモを家の中で見つけると、驚いてしまいますが、この蜘蛛が居るという事はゴキブリも居るって事になります。

アシダカグモを退治してゴキブリを我慢するか、そっとやり過ごしてゴキブリを駆除してもらうか・・。難しい選択になりますね。

もちろんどっちも無理って人は殺虫剤でって事になるんでしょうけどw。


ところで、奇しくもこの2種の蜘蛛、巣を張らない蜘蛛なんですね・・。冒頭の、蜘蛛が巣を張るのは基本的には晴天の日で・・・、って話と全く合致しなくなっちゃいましたw。


気を取り直して、

いかがでしたか?身近な蜘蛛について、云われや生態、歴史みたいな事について紹介しましたが何となく愛着沸いてきませんか?

実は我が家の場合、私以外全員蜘蛛が苦手で、誰かが家の中にその姿を見つけると、悲鳴とともに「おとうさ~ん」と呼ばれます。

その度に、捕まえてそっと外に出すんですが、心の中では(またおいで)って感じに思ってます。

今回、家の中にいる蜘蛛は益虫だという事を家族に教えたくて調べたんですが・・。全員、その姿自体がダメらしく、理解してもらう事は難しいようです(笑)


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