梅雨の時期いかがお過ごしですか?さるオヤジです。
先日の事ですが、風呂に入ろうと脱衣所に行ってふと足元に目をやると一筋の黒い線が・・。
息子のいたずらかな~?なんて思いながら目を凝らしてみるとざわざわと動いてます。蟻です!
洗濯機の後ろから、嫁さんが趣味で作ってる梅ジュースの瓶に向かって真っすぐに蟻の行列が出来ています。その長さ約3mあまり。
この梅ジュースですが、嫁さんの故郷の梅の木に実った梅を、嫁さんが収穫して作っている物です。
こんなんです。
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ついでにレシピを
- 梅をよく洗う
- 水気をよく切って瓶に入れる
- 氷砂糖を入れる
- 梅を入れる
- 氷砂糖を入れる
- 酢を少し入れる
これだけで梅から水分が出て梅ジュースシロップになります。
これを薄めて氷を入れて飲むんですが、後味スッキリで夏にピッタリのジュースです。
話を蟻に戻します
虫を見るとパニック状態になる次女に気づかれないように、嫁さんをこっそり呼びます。
「梅ジュース、いい感じに出来てるみたいだね」(こんな所に置いとくから~)
ちょっと嫌味で言ったつもりでしたが、嫁さん
「ほんとね~、そろそろ試飲してみる?」
蟻の行列に気づいても、そこには触れずに瓶を持ちあげて周りについた蟻を払ってキッチンへ。
瓶の周りに付いている蟻を、洗い流す作戦のようです。
私は殺虫剤を手にして現場に戻りましたが、蟻の行列を見ながらちょっと躊躇していました。
殺虫剤をかければ蟻は死滅するとは思ったものの、一度にこんな大量の蟻を死滅させるのは、なんか心苦しいような思いがしてきたんです。
しばらく考えて、思いつきました。
梅ジュースの瓶を少しずつ遠ざけて行って、勝手口の外まで出し、そのまま蟻を外に誘導する作戦です。
早速嫁さんに相談。
「時間かかりそうだけど、やってみれば?」
という関心があるのかないのか、どうでもいいような返事。
もとはと言えば、君がこんなところに瓶を置いとくからなんだよと言いたい気持ちを押さえて、作戦を実行しようとしたときに
「うわっ何?蟻?早く何とかしてよ~、気持ち悪い」
次女に見つかってしまいました。
次女に私の”みんなに幸アリ作戦”を説明すると
「お父さん、蟻は往復してんのよ。そんなことしても、行列が長くなるだけじゃん。第一に外にいる蟻まで瓶に寄ってくるでしょ!はやく何とかしてよ!!」
よく見ると、確かに一方通行ではなく蟻たちは往復してます。
「お前、虫嫌いなのに蟻の習性には詳しいな。学校で習ったのか?」
「見ればわかるでしょう・・。」
半ばあきれ顔の娘の冷たい視線を感じながら
ここはやはり殺虫剤による大量殺戮しかないのか?
でもその後、大量の蟻の死骸を片付ける作業が嫌だな・・。
まだ娘はじっと見てるし・・。
蟻の行列を前に殺虫剤を持ってぼーっとしている私をじーっと見ている娘。
そこへ嫁さんが、ドラえもん風な声を発しながら割って入ってきました。
「タラララッタラ~、アリスイトル~ゾ~」
振り返るとハンディ掃除機をもって仁王立ちしてます。
「おおっ、その手があったか。ありがとうドラえもん」
私は掃除機を受け取り、今度は迷わずスイッチオン。蟻の行列を先頭?から洗濯機に向かって吸い取りました。
得意げに、振り返ると、嫁さんも娘ももういません・・。
勝手口を開けて掃除機のごみパックを取り出しパタパタ、大量の蟻が出てきます。
脱衣所に戻ると、また行列が出来ていて、また掃除機で吸い取り外でパタパタ。
何度か繰り返していると、戻って来て作業を見ていた娘が
「おとうさん、それって蟻がループしてるんじゃないの?」
「ま、まさか。そんな事はないだろう・・。あるかな?」
「蟻の道が完全に出来上がってるんだから、また戻って来てんじゃないの?もっと遠くに捨てて来てよ」
「お前、虫嫌いなのにほんと蟻の習性には詳しいな。学校で・・」
「だから見ればわかるって!」
「・・・。」
「そう言われて見れば、コイツさっき吸い取ったヤツに似てるな。場所が洗濯機付近だけにアリエールかも、プッ」
これは自分でも上手いこと言ったもんだと振り返るとまた誰もいない。
結局、リリース場所を玄関から出た庭先に変更して作業を繰り返すこと10回ほど、見事に蟻の大行列は跡形もなくなりました。
あとは再発防止
ググってみると以下の事がわかりました。
- 蟻は餌を見つけるとフェロモンを出して他の蟻に餌への道案内をする。
- その匂いをたよりに他の蟻が餌へ向かう
- 餌を巣へ持ち帰る
- 行列ができる
防止策は
- 甘い物を置かない
- 一旦行列が出来たらアルコールでフェロモンの匂いを消す
- 蟻の侵入口を塞ぐ
- ゴムの匂いを嫌うため瓶の口に輪ゴムをかけておく
と、こんなところ。
駆除方法は
- 薬剤を巣に持ち帰らせるタイプが主流で効果的
薬剤を買いに行くのは面倒だったので、取りあえず、アルコール除菌スプレーで床を拭いて、蟻が出てきたと思われる洗濯機の後ろの排水管と床のスキマをパテで埋めました。
再発防止策も終えて、一息つこうと居間へ戻り横になろうとした私に嫁さんが
「お父さん、お風呂は?早く入ってよ~」
そうでした。風呂に入ろうとしていた事をすっかり忘れてました。
それにしても、蟻だけに「アリがとう」の一言くらいあっても良さそうだろうと思いながらも、一番風呂に気持ちよく浸かる、さるオヤジでした。
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