こんにちは、さるオヤジです。
今日は仕事の話を少し。
タイトルの通りなんですが、みなさん、道路の区画線の幅とか厚みとか気にしたことありますか?
真ん中にひいてある白か黄色のセンターラインとか路側にひいてある白い外側線とか、横断歩道とか、破線、停止線、矢印、文字・・。
いろいろありますよね?
全般を指して、交通安全施設区画線工事って言われるものなんですが、当然ながら、すべて規格値が決められていて、竣工時に出来形や品質の検査が行われます。
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ではどうやって管理するのか?実際の工事の画像を使って説明します。
白の外側線をひいている様子です。この施工方法は溶融式と呼ばれるもので、材料を熱しながら現場で攪拌して施工する方法で、温度が180~190℃くらいあります。
ちょっとわかりづらいですが、施工機械の前に金属の板をガムテープで道路に固定しています。この上を機械が通過すると
こうなります。直ぐに冷えて固まりますので、ガムテープを外します。
この金属の板(テストピース)を竣工検査の際に検査官に提出して、計測してもらう訳です。
この計測ですが、デジタルノギスを使います。
先ずは、板の厚みを計測
1.0mm。次に施工部分を計測
2.6mmですので1.6mm。1.5mm以上が規格値ですのでこの場合は合格となります。
幅も見てみましょう。
151.8mm。規格値150mm以上ですからこちらも合格です。
余談ですが、この1.5mmの厚み、10円玉の厚みと同じなんです。
デジタルノギスが今ほど普及してなかった頃は、検査官がおもむろにポケットから10円玉を出して区画線の横に置いて、指先の感覚で検査していた、なんて話もあるんですよ、まさにアナログですよね。
区画線についてもう一つ、区画線には夜間の視認性をよくするためにガラスビーズをふりかけています。
先ほどのテストピースをフラッシュ撮影してみると
こんな感じです。
このガラスビーズも0.025kg/m以上と規格値が決まってます。つまり、ライン1mに対してガラスビーズ25gって事になります。
いかがでしたか?普段気にされている方は少ないとは思いますが、センターライン一つとっても、きちんと管理されて施工されて、厳格に出来形や品質を検査されています・・。
って、誰も興味なかったりして(笑)。
という事で、今回は完全に自己満足の記事になってしまいました。
それでは、この辺で失礼します。
(今度は舗装アスファルトの厚み管理について書こうかな~w)
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