いや~、大変な目に遭いました。どうも、さるオヤジです。
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記事タイトルで、大まかお察しの事とは思いますが、本当に恥ずかしい思いをしました。
念のため目次
突然の依頼
それは先日、仕事で大型車を運転して重機を運んでいた時の事です。
どんな状態かミニカーで再現するとこんな感じです。
この日は朝から、役所に提出する竣工書類の準備と作成で、コーヒーを何杯も飲みながらひたすらデスクワークをやってました。
すると一本の電話が・・。日頃お世話になってる社長さんからで、今夜の作業に使う重機が調子が悪いんで、今から別の重機を運んで欲しいということでした。
時計を見ると夕方のラッシュ間近です。片道約25キロ、時間にして40分くらいの距離ですが、この時間からだと1時間以上かかる事を伝えて急ぎ出発しました。社長の会社の資材置場で重機を積んで、いざ現場へ。
予期せぬ出来事
案の定、5キロも行かない内に渋滞に捕まり、ついにはほとんど進まなくなりました。
いくら夕方のラッシュといってもこれはちょっと酷い渋滞です。何かあったかな?と思ってたんですが、対抗車線を走ってくるダンプカーの運ちゃんのゼスチャーで事故だと分かりました。
みんなすれ違いざまに指を3本立てて、その手を振りながら走って行きます。
どうやらこの先で3台の玉突き事故が起きているようです。
これはツイてないな~と思いましたが、仕方ありません。慌てても早くは進めませんし、こんな大型車ですから脇道に逃げることも出来ません。ただ前の車が進んだら進んだ分だけ前進する事しか出来ません。
こんな時こそイライラせずに、気持ちをおおらかに持ってハンドルを握るのがプロのドライバーってもんです。
この状況も再現するとこんな感じ。
ただ一つ気がかりなことがありました。
朝から何杯もコーヒーを飲んでいた事が・・、利尿作用のあるコーヒーを何杯も飲んでいた事がとても気がかりでした。
悪い予感が的中しました。
渋滞につかまって1キロも進まない内に尿意が訪れました。
少しでもラッシュを避けようと急いだために、トイレに行かずに出発した事も失敗でした。
そうは言っても、これまでもこんな事は何回かありましたが、結果としてトイレに間に合わなかった事は一度もありません。それに膀胱ズハイ?とでも言いますか、ずっと我慢していると、段々と尿意が遠のいて、結局トイレに行くまで普通に我慢出来たという事がよくあります。
膀胱ズハイ来ず
今回もそんな感じでやり過ごす事が出来るだろうと、出来るだけ考えない様にしました。
ラジオ番組の曲や話に集中したり、周りの景色を見渡したりして尿意が遠ざかるのを待ちました。
しかしながら、今回は様子が違います。いくら我慢を続けても、いつもの膀胱ズハイの境地にたどり着けないんです。
その間も、渋滞は解消されること無くほとんど前に進めません。ラジオから流れる曲も耳に入ってこなくなり、尿意が遠ざかる代わりに、だんだんと気が遠くなって来ました。
もうダメだ、限界だと思いながら車の中を見渡して、何か尿瓶の代わりになる物を探しました。
その時目に入ったのが、ボトル缶コーヒーの空き缶です。
私、ボトル缶コーヒーが大好きで、車の中のゴミ入れにはたいてい2、3個の空き缶が入ってるんです。
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空き缶のキャップを開けて、じっくりとその飲み口を見つめました。
心の葛藤
ここから私の心の葛藤が始まります。以下はこの様子を天使と悪魔形式でお伝えします。
いくらなんでもこの飲み口には入んないでしょう・・。
そんな事言ってる場合じゃないだろ?やってみな。
いや無理だって。もし仮(カリ)に入ったとしても逆に落ち込む結果に・・・。
我慢できんのか?あと20キロはあるぞ!いつ流れ出すかわかんねえぞ!車も放水も!
そりゃそうですけど・・。
そうこうしている間にも、どんどん尿意が強まってきます。意を決して空き缶をそっとあてがってみました。やはり、タートルヘッドの3分の2ほどしか入りません。
やっぱ無理やん(笑)。
何(ナニ)嬉しそうにしてん?そういう時はちょっとツバ付けるとか言うやろ?
そんなことやっても無理なモノは無理だから…。ん?
少し濡らして、ねじるような感じで押し込むとタートルヘッドがすっぽりと収まりました。
ほ~ら、入るやん(笑)。
入った事の安心感より劣等感の方が大きく、恥ずかしいやら虚しいやらでまた気が遠くなって来ました。
「放水始め」
気を取り直して、放水を開始します。
ところがです。何度「放水始め」と命令しても全く出てきません。
はっとしました。以前、介護の仕事をしている嫁さんから聞いた話を思い出しました。
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こんな話です。
「介護の講習で、24時間成人用オムツで過ごして、使用感のレポートを出すように言われたけど無理っ。出そうと思っても出ない」
その時は、「へ~、そんなもんなんだ~」と軽く聞き流していましたが、身をもって実感しました。
やっぱり無理だっ、抜こう。
そう思って空き缶から抜こうとしてまたハッとしました。抜けないんです。
返しの部分が引っかかって無理をすると痛みがあり、ケガをしそうな感じです。
例えるなら、猿が瓶の中に入ったエサをつかんでそのまま手が抜けなくなって慌てている様なものです。
途方に暮れてもう気絶しそうです。
打開策
冷静になって気持ちを落ち着かせ、打開策を探りました。
そうだ、コンビニだ。この先にコンビニがある。
そうです。ここから約3~4キロ程行ったところに大型車の駐車スペースもあるコンビニがある事を思い出しました。
作戦はこうです。
- このままの状態で空き缶をズボンの中に押し込み、車を駐車する。
- 変な歩き方ながら、早歩きで店内のトイレに入る。
- 手洗いの液状石鹸を手の中にたっぷりと含む。
- 空き缶の飲み口の淵に石鹸を流し込み滑りをよくして一気に抜く。
- そのまま用を足して気分爽快、何事もなかったようにガムを購入してコンビニを出る。
希望が出てきました。それにいろんな打開策を探るうちに気分が紛れて、膀胱ズハイの境地に辿り着けそうな感覚にもなって来ています。
あとはコンビニまで我慢できるかどうか・・。
熊さんからの悲しいお知らせ
少し追い風が吹き始めたその時、対向車線を走ってくる見覚えのあるダンプカーが・・。間違いなく仕事仲間の熊さんのダンプです。この熊さん、良い方なんですが、話好きでいったん捕まると切り上げるのが大変なんです。
しかしながら今日はお互い車の中だし、すれ違うときに手を挙げる程度のあいさつで終わるだろうと思ってました。
ところが熊さん、自分の車線が空いてるのを良いことに、私の車の横でぴったり停止しました。
またまた再現するとこんな感じです。
熊さん窓を開けて
「さるオヤジさん事故だよ事故、3台。まだ警察も来てないから時間かかるよ~」
いや、その情報わかってるからと思いつつ、私も窓を開けて
「え~?3台?ひどいな~、まいったな~」
その後、いつもの調子で話し出す熊さん。すると後ろに車が来ました。熊さんも気づいたらしく
「じゃあ、さるオヤジさん。気を付けてな」
発進しようとする熊さん。ここで大事なことを聞く事を思いつきました。
「熊さん、事故現場ってコンビニより先だよね?」
熊さん、ゆっくりと発進しながら
「そうそう、先。あっ違う、そっちからだと手前だ。手前~」ゴォ~ーー・・。
てっ手前か~・・。
聞いた事を後悔しました。尿意復活、戦意喪失です。膀胱ズハイももう少しのところで逆戻りしてしまいました。
悲壮感、孤独感、ぶら下がったままの空き缶・・。肉体的にも精神的にももう限界だと思いました。
再度「放水始め」
出すしかない。そう覚悟を決めても、相変わらず「放水始め」の指令は届きません。
そこで、目を閉じて深呼吸をして、家のトイレに座っていることを想像しました。トイレの床、壁、ペーパーホルダー、流すときのレバーと音・・。
すると・・、ゆっくりと放水が始まりました。そして徐々に勢いが強くなって行きます。
助かった・・。長かった苦しみからやっと解放される、そう思いました。ちょっと情けない気もしますが、よくここまで耐えたモノだと、自分で自分を褒めてやりたい気分でした。
そんな達成感を打ち消すように次の不安が・・。容量の問題です。
この空き缶に全部入るんだろうか?堰を切った放水はどう頑張っても途中での「放水止め」を聞いてくれそうにありません。
全部入るか?溢れるか?イケるか?ダメか?
缶の中は見えなくても、握っている手から伝わる温もりでその水位を知ることができます。奇しくもHOT専用と書かれた缶を見つめながら、止まれっ止まれっと連呼しました。
止まりました。手に伝わる感覚から7~8分目辺りです。
ホッとしました。全身の力が抜けて極限状態の緊張から解放されました。
あとはこのままコンビニまで進み、作戦通りにトイレに入る。それだけです。歩くときに多少チャポンチャポンするかもしれませんが大丈夫です。ナニせ空き缶の飲み口はヘッドの返しでガッチリ塞がれてますから漏水も無いはずです。
念のためにそのガッチリ具合を確認しようと缶を引っ張ってみます。
すると、ほとんど抵抗することなくすんなりとタートルヘッドがただいましました。
どうやら我が愚息、放水を我慢していたことでやや虚勢を張っていたようです。
抜けて嬉しいのかガッカリなのか、もうよくわからない感覚で空き缶のキャップを堅く締めました。
(不思議なことにこの時、愚息をファスナーで挟んだ時のような痛みを少しだけ感じました)
無事に重機を送り届け帰宅するまで、自分のやった行動を思い返し、かなり落ち込みました。
正当化への検証
人は、何か失敗をすると、言い訳や、それを正当化する材料を探すものです。
例外なく私も。
帰宅後、早速部屋に入りパソコンを立ち上げます。
今回の私の行動を正当化するために必要な材料は主に二つ。
サイズ的なものと容量に関してです。
先ずはサイズについてですが、私はまだ使ったことがないんですがTENGAという物を販売している会社のデータを見つけました。調査対象はTENGAを利用した50万人のユーザーとの事です。
これによると、日本人成人男性の平均的なサイズはタートルヘッドで直径約3.53cmで、その下(上?)の首回り(タートルネック?)で直径約3.19cmとのことです。
一方ボトル缶コーヒー飲み口の直径は
(もちろんこの空き缶は別の空き缶ですよ、笑)
デジタルノギスで測りました。仕事柄よく使いますが、缶コーヒーの飲み口を測ったのは初めてです。
{この様な円の直径を測るときには、内寸にして一方を固定してふちを沿わせるようにしながら測ります。測った数値の一番大きな値がその円の直径と言うことになります}
要りませんね、こんなノウハウ。
結果、ボトル缶コーヒーの飲み口の直径は3.12cmです。結構近い数値という事がわかりました。
次に容量。
livedo.jp
これによると
トイレ1回あたりの尿の量 ⇒ 約コップ1杯(150〜250ml)
一般に、膀胱に約150〜250ml(高齢者は120〜200ml)の尿がたまると「トイレに行きたい」と感じます。これを「初発尿意」といいます。成人では約300〜400mlたまるまでトイレをがまんすることができます。(糖尿病や認知症の方など、個人差があります。)
マックス400ml位のようです。
一方、ボトル缶コーヒーの内容量は
400ml(g)。ピッタリ符合します。
結論
いや~、今回ひどい目に遭いましたが、結果としてボトル缶コーヒーの缶は、いざという時には携帯トイレとして使用出来るよう想定して作られていることを知ることが出来ました。
これで、私の忘れてしまいたいこの日の行動もきっちりと正当化することが出来ました。・・。・・・。
今後のために素直に購入しました。
という事で今回はこの辺で。
ばかばかしい記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは。
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