朝出勤して複合機を覗くとほぼ毎日のようにFAXが届いています。
その内9割以上が迷惑FAXです。
内容は、
- 運転資金融資の案内
- 顧客の増やし方等のセミナーの案内
- 重機や車両の買取店の広告
- 浄水器や健康器具の販売広告
- 格安旅行プランの広告
- 事務用品の販売広告
等々様々です。
一日の始まりにこれらの迷惑FAXを見ると、朝から気が滅入ります。
いっその事FAXを外そうかと考えた事もありますが、残り1割の大事なFAXを受信する事が出来なくなるのは困りますので、仕方なくそのままにして、もう何年もこの状況が続いています。
頼んでもいない、しかも全く必要としていない情報を受信するために、毎日のように無駄な紙代やインク代を払っている訳です。
これまでにとった対策と言えば、紙代を節約するために、A4の裏紙をセットして帰る(たまに紙詰まりをおこしてA3で出力される)ことくらいで、具体的な対策は、知っていてもやった事はありません。
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対策は幾つかある
そんな迷惑FAXですが、受信を防ぐ対策もいくつかあるにはあります。
複合機を買い替える
最近のFAX複合機には、ペーパーレスファックスと言って、受信した文書を保存しておいて、液晶画面でサムネイル表示を確認して、必要な文書だけプリントしたり、PCに送ったり出来る機種もあるようです。
ファクス「ペーパーレスファクス」 富士ゼロックス
残念な事に私が会社に置いているレーザープリンター複合機は、昔の機種のためにこの機能は付いていません。
最新機種に買い替えれば、迷惑FAXのストレスから解放されるとは思いますが・・。
FAXをPCで受信する
FAXソフトを使えばPC上で確認して、必要なものだけプリントアウトしたり、必要のないFAXに対して、FAX番号やIDを指定して受信拒否や受信後の自動データ削除ができます。
まいと~く FAX 9 Pro 機能一覧|インターコム
他にもいくつかソフトがあるようで、価格は4千円~1万円といったところの様です。
ソフトを買って、必要であればモデムも買って対策すれば無駄な紙とインク代の節約になるんでしょうけど・・。
NTTのサービスを使う
NTTの付加機能を使えば、特定の相手を指定して、FAXの受信を拒否できます。
迷惑電話おことわりサービス|ひかり電話(光IP電話)|フレッツ光公式|NTT東日本|おトクな光IP電話サービスなら「ひかり電話」
迷惑電話お断りサービス
拒否登録個数は最大30個までで、月額200円の料金(別途工事費がかかる場合もある)で迷惑FAXを個別に受信拒否できるという機能です。
ただし0120は拒否できない場合があるようです。私の会社の場合、このサービスは既に営業電話の着信拒否で30個を使ってますので迷惑FAXには対策出来ません。
追加で月額料金を払えば個数を増やせるのかもしれませんが・・。
FAX広告は効果があるのか?
一向に無くならない迷惑FAXですが、その広告の効果ってどのくらいあるんでしょうか?
考えてみるとこれまで、仕事上の知人や友人からFAX広告の返信で何かを注文しただの、契約しただの、融資を申し込んだだのという話を聞いた事は一度もありません。
たまに「今後FAXが不要な方はチェックを入れて返信して下さい」と記述のある迷惑FAXがありますが、チェックを入れてそのFAX番号に送信しても話し中で繋がらない事がほとんどです。
注文が殺到しているとは考えにくいので、皆さん頭にきてすぐに返信しているんでしょう。
むしろ逆効果では?
FAXを送る側は、大量に送信して受信した側の1%(もっと少ないか)でも受注できればオッケーみたいな感覚かもしれませんが、残りの99%の受信者は迷惑しています。
そのFAXの送信元に書かれている企業を信用できない迷惑な会社と認識しますし、もし何かの商品広告だったら、その後、別の手段でも購入はしないでしょう。
FAXを送信した時点で、今後の顧客の獲得に大失敗しているという事に気が付かないのでしょうか?
アメリカでは違法
日本ではまかり通っている迷惑FAXですが、アメリカでは違法行為になるようで、一方的にFAXを送信した場合は1回につき500ドルの罰金が科せられるそうです。
何年か前、日本の米国子会社がこの法律を知らずに、40万回ものFAX広告を送信して、集団訴訟を起こされた後に和解して、10億円の支払いを課せられたことがあったとか。
まさにコンプライアンスの欠如、日本の常識は異国の常識にあらず、ですね。
日本でも違法行為に
特例商取引法の改正により、承諾をしていない者に対するファクシミリ広告の提供が禁止され、違反するとアメリカのような罰金は無いようですが、業務停止処分の罰則が科せられるようになります。
この改正は、平成28年6月3日の公布から1年6か月以内に施行されるそうですので、遅くとも平成30年には規制が開始されることになります。
ただ(私の解釈が間違ってなければ)規制されるのは、事業者対消費者についてのようで、対事業者については規制対象外という内容のようです。
最後に
FAXってもう主流ではないとは思いますが、場合によってはメールよりも早く確認してもらう事が出来たり、電話で通話しながら送受信して打ち合わせが出来たり、相手の環境によってはメールよりも重宝される場合もあります。
そんな便利なFAXが、迷惑FAXのストレスのせいで無駄なコストがかかる不用品に思えてくるんです。
法改正で今後減ってくるだろうとは思いますが、迷惑FAXを送る企業は、常識のない身勝手な会社であることを宣伝しているような物だと自覚してほしいと思います。
営業って、FAX一枚で新規顧客の獲得や、受注が出来るほど甘いもんじゃないと思うんですが・・。
みなさんどう思われますか?
以上、今回は迷惑FAXについて書いてみました。
きっと明日の朝も届いてるであろう迷惑FAXにストレスを感じつつ、それではまた。
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