さるオヤジの何を今更

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さるオヤジの 何を今更

今更ながらいろいろと奮闘してます。その自己満足的な記録です。

三菱自動車燃費偽装に見るモノ作り日本の崩壊 問題は報告書を鵜呑みにする検査体制

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さるオヤジです。

いや~、大手のそれも日本を代表するような会社の不正やデータの改ざん、次から次へと発覚して止まりませんね。

今度は羽田の滑走路工事で、液状化を防ぐための薬液が規定の5%しか注入されていないにもかかわらず、適切に工事を完了したとデータを改ざんし、国土交通省に報告していたそうです。

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日本の「モノづくりの精神」どこ行っちゃたんでしょう?なんかもう悲しくなってきます。

企業名はあげませんが、ここ2~3年だけで

  • マンションの基礎杭データ改ざん
  • 免震ゴムのデータ改ざん
  • 列車のレール検査データ改ざん
  • 自動車の燃費データ改ざん
  • 滑走路改良工事のデータ改ざん


こんな感じです。もう流行語大賞になるんじゃないかってくらい頻繁にニュースで耳にしますよね「データ改ざん」。


なぜ改ざんするのか?
いったいなんでこんなにも「改ざん」が行われていたんでしょう。発覚後の謝罪会見では次のような改ざんの理由が述べられています。

  • 競争に負けられないから
  • 工期に間に合わないから
  • 失敗は許されないから

大まかにこのようなことが理由とされ、さらには経営陣や元請けからのプレッシャーがあったとか、次の仕事の受注がなくなるからなどと続きます。

結局は利益至上主義によるコストの削減や企業トップの圧力が、品質や安全性よりも重視された結果といえるでしょう。

その背景には、企業間の価格競争や公共事業予算の低価格化、売上アップのための無理な(低価格での)受注などが考えられます。


どうすれば改ざんはなくなるのか?
企業によるこの改ざん、防ぐことはできないのでしょうか?

「改ざん」を無くすには「改ざん」ができないようにする事。すなわち、検査を厳しくするしか方法はないと思います。


ここから先は私の経験から思うことを記述します。

今の検査機関、公共でも民間でも書類重視でろくに現場は見ていません。業者に対して性善説というか、信頼しているというか書類とデータが揃っていれば検査を通してしまいます

そのデータでさえも、見て理解できる検査官は少なく、施工業者の技術者に教えてもらいながらチェックしているような検査官がほとんどです。

施工技術や工法などは、次々進化して行きます。それに対する検査方法やデータも変わっていきますが検査する側の人間が追い付いていないということです。

極端な言い方をすれば、データと書類だけ揃えておけば検査官検査は通る、施工業者はそう考えていると思います。

実際、上記した改ざんはほとんど内部告発で発覚しています。

ちょっと昔のお話
今から30年近く前、公共工事の検査官は検査の日に石頭ハンマーを持って来てコンクリートの構造物をたたいて、音の変化を聞きながらその場で書類やデータと見比べて、鉄筋の位置などを確認していました。

今の検査は事務所で1~2時間書類とデータの検査をして、その後現場で15~30分延長だの高さだのを部分的に計測して終了です。

すべてとは言いませんが、わかる検査官がめっきり少なくなってしまいました。

データや報告書を鵜呑みにしてはけない

当たり前ですが、検査する人間は、検査される施工業者より詳しくなければいけません。データの矛盾を指摘して不備を見つけたら現地で確認するくらいの厳しい態度で検査しなければ、施工業者は利益至上主義に走り、コスト削減のため検査用データを「改ざん」するのです。

施工業者に対しては性悪説で対応しなければ安全性や品質の確保は保証されません悲しいことですが日本のモノづくり精神はそれだけ危機的な状況なのです。

データや書類は机上でいくらでも作れます。それはモノづくりでもなんでもありません。

まとめ

データを「改ざん」した企業ですが、どの企業も売り上げや株価に影響が出て今後厳しい状況になるでしょう。中には存続できない状況にまで追いやられる企業もあるかもしれません。

それでも、月日が経つとまた同じ企業や、同業種の企業の不正や改ざんが発覚します。

再発防止には品質重視の企業風土の定着を大前提として、検査機関の厳格な対応、検査体制の充実、これしかありません。

全てとは言いませんが厳しく管理監視をしないと今の日本の企業はろくなモノづくりができないのです。
fukubuggy.hateblo.jp
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