お題「やる気が出な~い」に関連して。
正確には出ないというよりも「やる気を無くす」出来事についてです。
マイカー出勤の私は、車を家から少し離れた実家の駐車場に止めているので、毎朝そこまで歩いて行きます。
その道中で登校中の小学生7~8人とすれ違います。
真新しい大きなランドセルを背負った小さな新一年生や、ランドセルが体に不釣り合いに見えるような上級生・・・。
つい顔がほころんでしまうようなほほえましい光景です。
自然に「おはよう、気を付けて行ってらっしゃい」
とマスク越しに声をかけるんですが、この子供たちがほとんど挨拶してくれません。
一人か二人反応はありますが、軽く会釈するか、ぼそぼそっと何か言っているような感じです。
恥ずかしそうにニッコリする小さな女の子もいますが、ほとんどの子供が黙って下を向いたまますぐ横を通っていきます。
そのまま歩いて行くと、子供たちを見送りつつ井戸端会議をしている5~6人のお母さんたちの横を通ります。
「おはようございます」
とこちらから挨拶しますが、一人か二人が軽く頭を下げる程度で、子供たち同様に無視されてしまいます。
(子供たちも親も恥ずかしいのかな?いずれきちんと挨拶してくれるようになるだろう)
そう思って、朝の日課のように続けていましたが全く変化がなく、子供たちは全員が完全無視するようになって、お母さんたちは私が近くなると、さっさと会議を終了して解散するようになりました。
四月からこの「なんともやるせない気持ちになる朝の出勤」を続けていましたが、もう止めました。
相手の立場に立って考えてみると、私にあいさつされた子供たちはきっとこう考えているでしょう。
(おじさん、毎朝話しかけんなよ~。朝からウザいんだよ)
お母さんたちはこうです。
(ほら~来た来た。まだ井戸端会議続けたいのに~、何で毎朝話かけてくんのよ。ウザい~)
そして私は、なんともやるせない気持ちで会社へ・・・。
だれも得しません。私の朝の日課でみんなが”嫌~な一日の始まり”になってしまいます。
そこで最近は家を10分早く出て、子供たちの登校と重ならないようにしています。
そのおかげで、散歩中のおじいさんと朝の挨拶を交わすようになり、気持ちよく出勤することが出来るようになりました。
あ~、めでたしめでたし。
出勤時間が早くなった理由を嫁さんに聞かれたので、この一件について話すと
「そりゃ完全に変質者と思われてるね」
と笑われました。
今の世の中、うかつに挨拶もできないご時世のようです。
以上、私の「やる気をなくす出来事」でした。
それでは~