みなさん、ぶっきら棒ってどんな棒か知ってますか?
よく
「あいつはぶっきら棒だ」とか「そんなぶっきら棒に言わなくても」
なんて使いますよね?いや使わないか?よくよく考えると日常会話ではあまり使いませんね・・。
でも小説なんか読んでると
「彼女はぶっきら棒に言い放った」
なんてフレーズをよく目にします。しませんか?しませんね・・。
でも不意に浮かんできてしまったんです。
「ぶっきら棒」
果たしてどんな棒なのか?それとも棒じゃないのか?
「犬も歩けば棒に当たる」と言いますが、さるも歩けばぶっきら棒に当たったという事で、調べてみました。
先ずは辞書で「ぶっきら棒」
- 名詞・形容動詞
- 打っ切り棒・打切棒
- 打ち切った棒の意から、愛想のない事。またはそのさま。
- 類義語 無愛想、素っ気無い
やっぱり「棒」に当たりました。
ぶっきらは?
では「ぶっきら」とは何でしょう?答えはぶっきら棒の漢字「打切棒」にありました。
昔(どのくらい昔なのかは今回判明せず)庶民の間で広まったお菓子の飴。その飴を作る工程で、なが~く棒状に伸ばした飴を切る作業が大雑把で、打っ切って作られていたために、この飴を「打っ切り飴」(ぶっきり飴)と呼んで、切る前の棒状の状態を「打っ切り棒」(ぶっきり棒)と呼んでいたようです。
その工程と、どこをどう切っても同じ味しかしない飴だったことから、「ぶっきり棒」→「ぶっきら棒」が「愛想のないさま、素っ気無いさま」を表す言葉になったようです。(ぶっきら飴じゃダメだったんでしょうか?棒の方が言い易いから?)
ぶっきり飴
その「ぶっきり飴」が気になって更に調査してみると福島県で見つけました。
www.vill.otama.fukushima.jp
大いなる田舎(HPにそう書いてある)~大玉村です。
農林畜産業が主要産業で、自然に囲まれた長閑な村です。この村の特産品として「ぶっきり飴」が紹介されています。
しかも、昔ながらの手作りで、口の中でとろける口どけの良さとゴマの風味が絶品だとか。
ぜひとも食べてみたいと思いましたが、残念ながら11月から3月までの限定販売だそうです。
今回は諦めますが、いつかは食べてみたいと思います。
最後に
今回は「ぶっきら棒」について調べてみましたが、皆さんご存知でしたか?
ちなみに冒頭の「犬も歩けば棒に当たる」の解釈は、昔と今でかなり違います。
昔は「犬が歩くと棒でたたかれる」という意味から、「出しゃばるとろくなことはない」という意味でしたが、現在は「犬でさえ歩いていれば何かしらの幸運に当たる」と、良い意味に解釈されています。
という事で今回は、「さるも歩けば、福島の素敵な村を知るという幸運に当たる」と締めさせていただきます。
それでは~。
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