こんにちは。
ゴールデンウイーク中は嫁さんの”どこか連れてけ~”という視線を交わしながら、ひたすらDIYに専念しておりました、自他ともに認めるDIYヤーのさるオヤジです。
ここのところ、ダイニングテーブルの和室用へのリメイクや、文机づくり、天井の塗装等々、物置化した和室の再利用化へいろいろとDIYをしてきましたが、今回はちょっと大がかりな物になりました。
記事タイトルの通りですが、和室の床を切り抜いて掘り炬燵を作りました。
畳の上に座布団ってのも”和”って感じがして良いものですが、年取ってくると膝の曲げ伸ばしが辛かったり、そうじゃなくても正座や胡坐が苦手だったりとかありますよね。
私も最近は長時間の正座はもちろん、胡坐も腰が辛くなることがあり、居酒屋さんとかに行って座敷に通され時に、掘り炬燵になってると安心してリラックスできます。
ということで、以前から掘り炬燵へのあこがれもありつつも最終的には自分で作った和室用ローテーブルをぼーっと見ていて、単なる思い付きでDIYを始めたような感じでもあります。
少し脱線しますが、こたつって漢字で「炬燵」って書くんですね!今までの人生で、もちろん自分で書いた事はありませんし、この漢字を見かけたことも無かったように思います。
ちなみに起源は室町時代だそうで、語源についてはいろいろな説があるようですが、正直ピンとくるものはありませんでした(笑)。
改めまして、ここからは掘り炬燵DIYの工程を順を追って説明して行きます。
この記事を見て、自分もやってみようって方の参考になれば?幸いです。
仮置き
先ずはイメージするために取りあえず仮置きです。
テーブルの仮置き
部屋の中央の畳をあげてテーブルを仮に置いてみます(上の画像)。この状態でテーブルの位置を真ん中に来るようにして掘り炬燵の「掘り」の開口部を決めて線を引きます。テーブルの脚部分から内側が「掘り」部分になる訳です。
図にするとこんな感じ。
ここで、開口部の外回りをどうするか考えました。テーブルの脚から外側の部分です。長手方向に両側30cm程の隙間が出来るので段差を無くす必要があります。
畳屋さんにお願いして畳の加工も考えたんですが、ここはDIY感の出しどころと考えて板張りにする事にしました。
畳の厚さは55mmですが、元は60mmくらいあったんだろうと思います。
板材の仮置き
早速60mmの杉角材と30×60mmの杉垂木、20×45mm杉胴縁と15mm厚の板材を調達。
切断加工してこんな感じに組みました。
両側に板を乗せるとこうなります。
板に指が入るくらいの穴をあけて小物入れにしました。
尚、この段階では全部仮置きしているだけで、接着剤も木ねじも全く使っていませんので念のため。
切断
床板の切断
仮置きで入れた線の通りに丸ノコで一気に床板を根太と一緒に切断します。掃除機でノコ屑を吸い取りながら切断しました。
すると真ん中に大きな角材が姿を現しました。大引きです。
ここで少し床の構造についてです。一般的な住宅の床構造は下から束石、床束、大引き、根太、床板、畳やフローリングとなっています。
またまた図にするとこんな感じ。
図で赤い部分が大引きですが、この端部は土台に繋がっていて床の構造上重要な部分です。この大引きはおおむね90cmピッチで入っているので、運よく交わすことが出来ればと思っていたんですが、そう上手く行くはずもなく、長手方向に交差する形で開口予定部分のど真ん中に出てきました。
大引きの切断
そんな重要な役割を持つ「大引き」ですから、切断するには勇気のいる決断が必要になります。
そこで床下をよ~く観察。
その結果、大引きを切断しても短手方向的には開口部の両側に床束が残る位置になるので、掘り炬燵の床部分で大引きを補強すれば問題なさそうという半ば強引な結論に至りました。と言うか、嫁さんへの手前ここで諦める訳にはいきません。
いざ90mm角の大引きの切断です。
直ぐに床束を補強。
あとは掘り炬燵の床下で切断した大引き部分の床束間を根がらみで補強します。
基礎
掘り炬燵の床の基礎部分です。
今回は空洞ブロックの12cmを半分に切って使いました。既設の束石基礎も利用したので全部で4枚分の8個です。
ブロックの高さを床の仕上げ面から480mmに合わせて水平を揃えてその上に45mmの角材を載せました。
この状態で、切断した大引き間の床束はそれぞれ横の床束と45mmの角材で連結(根がらみ)させています。
床壁外側部分
掘り炬燵の断面は断熱材を挟んで壁を二重にします。始めに外側に構造用合板を張ってその内側にまた板を張るという手順です。
外側の床部分完了。
床下になる部分は、全て防虫防腐剤をべったりと塗りました。
この床部分の四方に15mmの胴縁を回して壁板を立ち上げます。上は既設の根太を利用して木ねじで止めました。
板の隙間をコーキングで埋めた後に、20mm×15mmの胴縁を木ねじで止めて、15㎜の発泡スチロールを断熱材として挟み込みました。
床壁内側部分
外側の壁板に付けた胴縁に内側の壁板を打ち付けます。
床部分に20mm×30mmの胴縁を適当な間隔で入れて、断熱材としてスタイロフォーム20mmを一枚ずつ切り合わせて入れ込みます。
構造用合板を張って完成です。
とりあえずまとめ
この後は塗装工程に入りますが、ダラダラと長い記事になってきましたので続きはまた次回に書かせていただきます。
今回は比較的大掛かりなDIYでしたが、やってみると意外に短時間で完成させることができました。
仮置きして、現物合わせでどんどん作業を進めたことが功を奏したと思います。
作っている間中、とにかく楽しくて楽しくて(笑)。完成した時は達成感はあるものの、うれしいようなさみしいようなそんな感じがしました。
次回は塗装~仕上げの工程について記事にして、使った道具や材料費なども紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは~。