さるオヤジの 何を今更

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ビジネス実務法務検定2級合格体験記 学習時間 勉強法 おすすめテキスト等まとめ

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さるオヤジです。ビジネス実務法務検定2級試験に独学で一発合格出来ましたので、これからビジ法2級にチャレンジする方の一助になればと思い、この検定試験について、自分なりの合格体験記をまとめてみました。

と言っても70点で合格のところ得点は75点、よく言えば省エネ、悪く言えばギリギリの合格でした。

2019年度試験日程など
www.kentei.org

昨年の11月以降の試験成績は、WEB照会になっています。
検定試験について詳しくはこちらをどうぞ。
www.kentei.org

目 次


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学習時間について

12月の受験で、学習開始が宅建試験受験後の11月でしたのでちょうど1か月、平日に0.5~1時間、日曜日に1.5時間の合計24~5時間といったところでしょうか。ただし、私の場合は宅建士の勉強を10月中旬までやってましたので、民法など重複している分野はあまり時間をかけずに済みました。

民法の勉強を全くやったことのない場合は、倍の50時間位は必要かもしれません。

ちなみに宅建士試験は3点足りずに不合格でした。(今年リベンジの予定です)
リベンジ合格しました。
www.saru-oyaji.xyz

勉強法について

具体的な勉強法ですが、最初から問題集を章ごとに解いて、間違った問題の解説を読み、それでも理解できない場合にテキストの該当箇所を熟読する、といった感じで進めました。

これまでの資格試験の勉強だと、最初に章ごとにテキストを熟読してそのあと問題集を解いて、といった感じでやっていましたが、今回の場合は1か月間という期間しかなかったので必要な知識、最低限の知識の習得を目指して、テキストの細かいところの学習には時間をかけていません。

テキストは辞書のような使い方しかしていません。

問題集を2周回して3周目には2回とも正解した問題は省いて1周目か2周目に間違えた問題、特に1、2周目2回とも間違えた問題は解説を何回も紙に書き写して解説丸ごと暗記しました。そして、試験1週間前に一問一答形式の問題集を購入し、1周して、試験前日に今まで間違えた問題を全て読み返して試験に臨みました。

試験当日の様子はこちらを
fukubuggy.hateblo.jp

使用テキスト・問題集

問題集

最初に買ったのは翔泳社の精選問題集です。実は、検定試験実施機関の公式問題集と公式テキストを購入したかったんですが、試験1か月前という事で書店では売り切れ状態、ネットでも入荷次第発送、とても間に合いそうにありませんでした。
この問題集には、「1日5問で1か月、仕上げに巻末の過去2回分の過去問を解きましょう」みたいな学習法が示してあります。私はこれを1日15、6問解いて約10日間で1周目を終えました。引き続き2周目を約8日間で終了、問題集の解説で理解できない箇所はテキストの該当箇所を熟読しました。試験までの期間に合わせて「1日〇問」といった感じで計画的に学習を進める事が出来ますし、解説も簡潔で効率的です。

辞書代わりテキスト

最初に買った精選問題集と同じ翔泳社のもので、問題集と章立てが合わせてありますので、該当箇所が見つけやすくなっています。

結局のところ、公式問題集も公式テキストも一切見てませんが、必要最小限の知識の習得には公式よりこの2冊で正解だったと思います。
価格も公式の方が高いですし、後日、書店で公式テキストを見ましたが、内容が詳細過ぎる気がしました。

直前1週間の仕上げ学習

この問題集は見開き左側が問題、右側に解説となっているんですが、解説がわかりやすく、図や表が豊富でとても使いやすい問題集です。時間的に1周するのが精一杯でしたが、時間に余裕があればこの問題集を3周すればそれだけで合格点は達成できるかもしれません。
省エネ学習にピッタリの教材と言えます。超おすすめです

ということで

  • 時間的に余裕があれば、精選問題集とテキストで学習を進めて直前に一問一答エクスプレス
  • 時間が無い場合は一問一答エクスプレスを可能な限り何回も解く

このどちらかの学習法をお勧めします。

スキマ時間学習

空き時間や、移動時間にスマホで学習できる無料サイトもあります。一問一答○×式で章ごとの習得率を把握できます。

プチマナ
単語帳/過去問題/ドリルアプリ「Puchimana(プチまな)」【iPhone,Android対応】
便利なサイトなんですがちょっと注意が必要です。二つの例題で説明します。

問1「株式会社の資金調達手段」に関する次の記述の内容は適切である。

株式会社が金融機関から借り入れをするにあたり、当該会社の事業規模、売上高、資本金などを総合的に判断して、借入額が多額でなければ、取締役会設置会社であっても必ずしも取締役会の決議を要しない。

答えは〇です。(取締役会設置会社では、多額の借り入れは取締役会決議事項となるが、多額かどうかは売上高や資本金などの諸要素を総合的に判断して決する)

問2「会社が株主の権利の行使に関して利益を供与した場合」に関する次の記述の内容は適切でない。

株主の権利の行使に関して利益を供与しても、会社がそれに対する対価を受領する場合には、利益供与に該当することはない。

答えは〇です。(対価の授受を伴うものであっても、取引の機会を与えること自体を利益と捉えることができるので、利益供与に該当しないとすることはできない)

どちらも正解は〇なんですが、肢の記述自体は問1は〇で問2は×になります。なぜそうなるかというと、問2の問題文の文末が~適切でない。となっているからです。どうしてこのような出題の記述をしているのかわかりませんが、注意して解かないと混乱してきます。

本番の過去問にはこんな出題の記述はありません。まあ問題をよく読む癖はつきますけど。
※今現在は設問の文末が「~適切である。」とされているようです。(ただし、全問確認したわけではありません)

補足的学習に

下町ロケット

もうTV放送はやってませんが、池井戸潤さんの「下町ロケット」。
特許権の話や、訴訟の和解とか、取締役会とかビジ法で勉強したことがちょくちょく出てきます。

ルーズヴェルトゲーム

これも池井戸潤さんですが「ルーズヴェルトゲーム」。
こちらは、特許権に加えて会社取引、株主の権利、株主総会議決権等、やはりビジ法の学習内容と重なってて知識を関連付けて覚えられます。

他にもいろいろ会社を舞台にした小説やテレビドラマがたくさんありますよね。こういったものを利用して、具体的に理解するのもいいかもしれません。もちろん時間があればの話で、あくまでも補足的にという事です。

難易度について

最初に書いた通り、私は宅建士試験に一度落ちたんでそれより難しいとは言いませんが、決して簡単な試験ではないと思います。昨年2018年(過去2回)の合格率は第43回(7月1日)が35.4%、第42回(12月9日)が46.7%で、一昨年2017年の合格率は39.5%となってます。

回により偏りがありますが、どちらかといえばやや難化傾向にあると言えます。ちなみに昨年の宅建士試験の合格率は15.6%(毎年ほぼ変わらない合格点変動試験)です。

と言っても、ビジ法2級は宅建士とは違い70点以上を取れれば必ず合格できる試験ですから、しっかりとした準備と対策をしていれば合格する事が出来る絶対評価試験です。

受験者数は昨年の2回分合わせて約1万5千人です。(宅建士試験は約26万人で約17倍)
受験者の職種は金融保険業、製造業、建設業などが多くなっています。
ビジネス実務法務検定試験® | 受験者データ

宅建士に比べるとビジ法2級は受験者数がまだまだ少ないですが、その分真剣に取り組んでいる人の割合が多く、ひやかし?受験者数が少ないと考えると、結構高い難易度と言えるかもしれません。

ビジ法2級検定試験は易しいとか、学習時間20時間とかいう記事も見かけますが、確実に合格するためには、前述したように、1日2時間で約1か月、約50時間の学習は必要だと思います。

補足として、ビジ法は2級と3級のダブル受験も可能です。どちらも年に二回、7月と12月に実施されます。3級になると合格率も70%を超える回もありますので、ダブル受験で確実に一歩づつという手もありです。(1級は2級合格者対象で合格率は10%前後)

受験して良かったこと

私がこの資格の受験を決めたのは、せっかく宅建士の勉強で、毎日机に座る習慣がついていたので、何か適当な資格がないものかとネットで探して見つけたのがきっかけで、時期も学習の内容もなんとなく興味を持てそうだったというのが、受験の動機でした。(宅建で勉強した民法も重なってましたし)

でも、受験して自分の会社についていろいろと考えが広がり、仕事上の会話でもアドバイスみたいなことを話せるようになり、視野が広がったというか、これまで何の疑問も待たずにやっていたことが、こういう法律に基づくものだったのかと、認識できるようになったり、自信にもつながってます。会社員の方にも経営者さんにも、ビジネス上のコンプライアンス能力の向上のため、ぜひおすすめしたい資格です。

今後、受験される方々の参考に少しでもお役に立てれば幸いです。
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以上、ビジ法2級検定試験について私なりのまとめでした。

合格したら次はFP

fukubuggy.hateblo.jp

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