さるオヤジの 何を今更

今更ながらいろいろと奮闘してます。その自己満足的な記録です。

宅建士試験 昨年38点でリベンジ合格した私が2017年の問題を真剣に解いてみた結果

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はじめに

2017年の宅建士試験の合格発表まで約2週間となりましたね。

受験された方は、資格スクール等の合格推定点の予想に一喜一憂しながら緊張の日々が続いていることと思います。

私も昨年の今頃は、一日に一回は合格ライン予想のサイトを開いて情報収集をしていました。

自己採点では合格圏内でしたが、マークミスをしてないか…、合格ラインがもっと上だったら…、等と色々考えながら落ち着かない日々を過ごしていたことを思い出します。

そんな事を考えながら、ふと今年の問題の難易度はどの位だったんだろう?とネットで検索しているうちに「2017宅建士試験問題原文」というPDFを見つけました。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tk-club/shiken-genbun/h29.pdf

今年の試験の難易度を自分で解いてみて確かめたい

そう思った私は迷う事なくファイルをダウンロードしてプリント、製本して問題に取りかかりました。

受験

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改めて参考書に目を通す等といった準備は全くやっていません。

ただ、昨年と同じように統計問題対策として宅建みやざき塾の語呂合わせYouTube(15分ほど)だけは視聴して問題に臨みました。

昨年の本番同様に問15から最後まで解いて、最後に権利関係を解きました。

自己採点

途中で電話に出たり、来客があったりで中断しましたが、その度に時計を止めて、記憶をたどりながら1時間40分ほどで解き終わり、自己採点…。
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結果は38点で、昨年と同じ点数でした。

しかしながら本番の試験では、マークシートに記入したり、試験会場の雰囲気の緊張もありますから、もし本当に受験していたらあと2点、或いは3~4点位落としていたかもしれません。時間ももっとかかった事でしょう。

以下はその得点の分野別内訳です。

  • 権利関係(問1~問14)9/14
  • 法令上の制限(問15~問22)6/8
  • 宅建業法(問26~問45)16/20
  • 税その他(問23~25、問46~50)7/8
  • 合計点 38/50

という得点配分でした。

解いてみた感じは昨年や一昨年よりもやや易しいかなという印象です。

ただ今年は出題形式がちょっと変化しているように思います。個数問題も多い(と思ったら昨年より少なかったようです)ですし、問1の民法の条文規定の問題も問4に移動してますし!!。

しかしながら、設問自体にそれほど取っ付きにくい物はなく、毎年必ず一問は出るような
ちょっと何言ってるかわかんないけど
みたいな問題は無いように思いました。

それほど深く学習していなくても過去問レベルの問題に広く多くあたって凡ミスをしなければ、十分対応できる問題が多かったのではと思いました。

具体的には問7と問23以外は、並か易しい問題だったのではと思います。

間違った問題と言い訳

以下は私が間違った問題です。

  • 問7  請負契約の問題 解答1 正解3 ※これは捨て問だと思います。
  • 問10 質権、抵当権 解答3 正解1 ※全部の肢が正しいと思えて迷った挙句に3を選択。

問10 ①不動産質権と②抵当権に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。

肢1 ①では、被担保債権の利息のうち、満期となった最後の2年分についてのみ担保されるが、②では、設定行為に別段の定めがない限り、被担保債権の利息は担保されない。

この肢1の質権と抵当権の記述が逆になってますね。

  • 問11 借地権 解答4 正解2 ※定期建物賃貸借契約と定期借地権の契約の更新の違いについて記憶が曖昧になっていました。
  • 問13 区分所有法 解答3 正解2 ※集会招集の定数は減らせないという記憶違い。
  • 問14 不動産登記法 解答2 正解3 ※結局全部登記事項やん。
  • 問17 都市計画法 解答4 正解2 ※開発許可不要「セミの耳は意味ない」何で間違ったんだろう。
  • 問19 建築基準法 解答4 正解1 ※前面道路が2以上ある場合は幅員の最大の数値を最小と勘違い。
  • 問23 所得税法 解答2 正解1 ※お手上げ問題パート2。
  • 問34 契約締結の誘因 解答1 正解3 ※報酬代金の分割払いだから問題ないですよね。

問34 次の記述のうち、宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、誤っているものはどれか。

肢1 宅地建物取引業者が、自ら売主として、宅地及び建物の売買の契約を締結するに際し、手付金について、当初提示した金額を減額することにより、買主に対し売買契約の締結を誘引し、その契約を締結させることは、法に違反しない。

なんとなくやっちゃいけない行為のような気がしてしまいました。

  • 問39 営業保証金、保証協会 解答3 正解2 ※従たる事務所の最寄ではなく、主たる事務所の最寄に供託。
  • 問43 専任媒介契約 解答3 正解1 ※流通機構登録書面を提示ではダメ、渡す。
  • 問45 住宅瑕疵担保履行法 解答3 正解2 ※完全に忘れてる。

受験テクニックの検証

次は、以前に書いた記事中の「受験テクニック」についての検証(ちょっと大袈裟)です。
www.saru-oyaji.xyz

民法条文規定問題

今年は問4になってますが、昨年までずっと問1で出ていた民法の条文規定問題。

問4 次の記述のうち、平成29年4月1日現在施行されている民法の条文に規定されているものはどれか。

1 権利についての協議を行う旨の合意が書面でされたときは、その合意があった時から1年を経過した時までは、時効は完成しない旨
2 他の土地に囲まれて公道に通じない土地の所有者は、公道に至るため、その土地を囲んでいる他の土地を通行することができる旨
3 売主は、買主に対し、登記、登録その他の売買の目的である権利の移転についての対抗要件を備えさせる義務を負う旨
4 賃借人の原状回復義務の対象となる損傷からは、通常の使用及び収益によって生じた賃借物の損耗並びに賃借物の経年劣化を除く旨

私は正解する事が出来ましたが、みなさんはいかがでしたか?

この問題を私の解き方(消去法)で考えると、先ず

  • 肢自体に間違った記述はないか

全部正しい記述のようで選択肢を減らすことが出来ません。次に

  • 大まかな事しか書いていない記述は条文で細かい事まで書かれている記述は判例

何となく肢1や肢4は細かい事が書かれているような気がしますが・・。保留して次に

  • 具体的に登場人物が想像できる記述は判例

これも何となく肢3が裁判でもめているような印象。最後に

  • 選択肢の中で一番長い文章は、民法の条文に規定されていない肢である確率が高い

肢1と肢4が同じ文字数で一番長い記述。

よって一度も引っかからない肢2が正解。

いかがですか?今回もこのテクニックが功を奏したと思うのですが・・。私だけでしょうか?

もう一問。

統計問題

問48 次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 平成29年地価公示(平成29年3月公表)によれば、住宅地の公示地価の全国平均は、9年連続で下落した。
2 建築着工統計(平成29年1月公表)によれば、平成28年の持家の新設着工戸数は約29.2万戸となり、3年ぶりに増加に転じた。
3 平成29年版土地白書(平成29年5月公表)によれば、土地取引について、売買による所有権移転登記の件数でその動向を見ると、平成28年の全国の土地取引件数は129万件となり、2年連続の減少となった。
4 平成27年度法人企業統計年報(平成28年9月公表)によれば、平成27年度における不動産業の経常利益は約4兆3,000億円となっており、前年度比7.5%増となった。

今年の問題は肢4つともみやざき塾の統計語呂合わせで完璧に対策出来ましたね。

私も問題を解く前に15分ほどのこの動画を見ただけですが、この統計問題を即解答、正解する事が出来ました。

宅建統計2017 宅建みやざき塾 統計の攻略!
それにしても、肢4つ全部がゴロ合わせで解けるって珍しんじゃないでしょうか(笑)。

最後に

今回、約一年ぶりに宅建士試験の問題に挑戦してみました。半分も得点出来れば御の字くらいの気持ちでしたが、問題を読み始めると意外に記憶がよみがえってくるもんだと、我ながら感心しました。

一生懸命に学習した分だけ、しっかりと記憶の定着が出来ているようです。(すっかり忘れてしまっているところもありましたがw)

今年受験されたみなさん、もうすぐ合格点と合格者の発表が行われますが、万が一(万が一ですよ)不合格だったとしても、また来年があります。
合格するまで絶対に諦めないでください。

学習(特に独学)は辛くてきついですし、試験当日のあの何とも言えない緊張感は何度経験しても慣れないかもしれませんが、諦めてしまうのはもったいないです。

きっと着々と合格できる実力が蓄積されています。学習を続ける事によって、飛躍的に理解が深まる時がきっと来ます。仕事でどうしても宅建士の資格が必要な方はもちろんですが、必要性のない方も合格を勝ち取れば自分の自信に繋がります。

今年受験された皆さんの合格を心からお祈りしております。最後までお読みいただきありがとうございました。それでは。

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