さるオヤジの 何を今更

今更ながらいろいろと奮闘してます。その自己満足的な記録です。

単管パイプでサイクルガレージ 自転車置き場をDIY

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こんにちは。

今回は自転車置き場(サイクルガレージ)のDIYについてです。

みなさんは自転車の保管場所はどうしてますか?やっぱり雨風を避けるために玄関や部屋の中に入れてる人が多いんじゃないでしょうか?

私もロードバイクを持ってますが、購入当初は自分の部屋の中に置いていました。

もちろん、雨風を避ける目的もありますが、何となく部屋のインテリアにもなってオシャレな感じがいいかな~って感じで。

でも自転車で出かけた後、帰宅して自転車を部屋の中に入れる時にタイヤの泥汚れや埃なんかを落とすのが結構めんどくさくなって、それが億劫で自転車に乗らなくなったりしたこともあったんで、今では外で保管しています。

部屋が狭いって事もありますが(笑)。

そのまま雨ざらしでは自転車が傷みますので、自転車置き場をDIYしてそこに保管しています。

そうする事によって、直ぐに自転車を出す事が出来ますし、帰宅後もタイヤの泥汚れなどはそのままにしておいて、あとで時間がある時に綺麗にするようになり、自転車で出かける事が億劫になることも少なくなりました。

そこで今回は、私がいろいろと検討した末に実行した単管パイプでのサイクルガレージDIYを紹介します。

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主要資材

先ずは今回のサイクルガレージDIYの主要資材を紹介します。

単管パイプ

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私がサイクルガレージのDIYに採用したのは単管パイプです。この単管パイプは安価で丈夫で、比較的簡単に出来て、不要になったらすぐ撤去出来る事が魅力です。

単管パイプは、足場パイプとも呼ばれる建築資材で、建築や土木工事の足場材として使われる厚さ1.8mmの鋼製管で、直径は48.6mmあります。

長さは1M~4Mまで(50cm刻み)が主流で、この長さまでならホームセンターでも揃います。

直交クランプ

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単管パイプを直交して固定するために使う鋼製の継手です。直交に交わる部分にのみ使用するためこう呼ばれます。ちなみに角度が直交にならない部分の継手に使われる継手は「自在クランプ」と呼ばれます。

垂木止め直交クランプ

タルキ止めクランプは単管パイプを組んで、屋根付きの小屋や倉庫を建てる時に使用します。クランプにはL字型の金具が付いていて垂木と単管パイプを繋ぐことができます。

L字型金具にはビスを打ち込むための穴が開いています。

垂木

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垂木(タル木)は屋根の下地材をささえる構造材として使われるもので、今回のDIYではポリカ波板をこの垂木に打ち留めます。サイズはいろいろとありますが、テラスやガレージの波板屋根の場合は、45mm角位が適当です。

長さは2mを5本と2.5mを4~5本(波板の長さによる)使います。

2mは普通にホームセンターに置いてありますが、2.5mが無い場合は3mをカットしてもらいましょう。

ポリカ波板

屋根材として使います。正式名称はポリカーボネート波板といい、3尺(約90センチ)からあり色も何色かバリエーションがあります。

これを波板釘を使って垂木に固定します。波板はいろんな種類がありますが、サイクルガレージには耐候性のある透明の波板がおすすめです。

有色のものは中が暗くなりますし、耐候性がないものは屋外では直ぐに劣化してしまいます。

単管キャップ

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単管の端にはめ込むキャップです。けが防止の目的ですが、虫が入ったりハチの巣防止にもなります。

クランプカバー

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目線から下の内側部分のクランプにはこのカバーを付けておかないと、けがをしたり、服に引っかかったりします。

以上が主な資材になりますが、大きなホームセンターならほぼ揃うと思います。

道具・工具

次に単管パイプDIYで使う道具や工具の紹介です。

ラチェットレンチ

クランプの締め付けに使います。

クランプのボルトナットのサイズは17ミリですので、その大きさのスパナやメガネレンチでもいいですが、ラチェットレンチもしくはボックスレンチの方が効率が良くなります。

インパクトドライバ

垂木クランプのビス留めに使います。

これもラチェットレンチと一緒で、これが無いと出来ないというものではありませんが、あれば効率が良くなります。

今回のサイクルガレージに限らず、普段からDIYをする人ならこの「インパクトドライバ」は持っておきたいアイテムだと思います。

よくドリルドライバかインパクトドライバのどちらを買うべきか?って訪ねられることがありますが、迷わずインパクトドライバをお勧めします。

インパクトドライバはドリルドライバの代わりになりますが、ドリルドライバはインパクトドライバのように打撃しながら締め付けるようなことは出来ません。

インパクトドライバの方が高価ですが、それでも最近はDIY用に買いやすい価格のものが出て来ています。

もし購入する場合は国産メーカーのものにしましょう。やっぱり故障しにくいですし、安価な物とはバッテリーの持ちが全然違います。

ハンマー

波板釘の打ち付けに使います。出来れば釘抜き付きのもの。

水平器

単管パイプの水平を見るために使いますが、無くてもいいです。

直交クランプを使えば、ほぼ直角水平に組むことが出来ますので。


必要な道具、工具は以上です。


※単管パイプを加工する場合には、サンダーグラインダーといった切断工具も必要になってきますが、今回紹介するサイクルガレージは定尺物で組みますので、加工用工具は必要ありません。

組み立て

資材と道具が揃ったら、いよいよ組立です。

今回のサイクルガレージは、幅1.5m×長さ2.5mで高さ2.5mのものをご紹介します。

最低でもこの位あれば自転車二台の保管と軽いメンテナンスくらいはガレージ内で出来ます。

※一人でもできますが、単管パイプを組んだ事が無い場合は二人での作業の方が安全です。

設計図

グレーが単管で茶色が垂木、黄色がクランプです。 

側面図

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柱の高さは2.5mと2mの単管パイプです。最初にこの2本を1.5mの単管パイプでつなぎましょう。位置は2mのパイプの上端から10センチ空けた位の位置です。

次に2mの単管パイプの上端ギリギリに90度回転させた位置に新たにクランプを取り付けます。そしてこれをもう一組、組みます。

この2組を2.5mの単管パイプで繋ぎます。

正面図

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次は2.5mの柱を2.5mの単管パイプで同じようにつなぎます。位置は1.5mのパイプの上です。

次に柱の下端から30センチ位の位置で2mの柱同士を2.5mの単管パイプでつないで、同じように2.5mの柱もつなぎます。

最後に2.5mの柱の上端を2.5mの柱でつなげば単管パイプ組は終了です。

単管パイプ施工の注意点

締め過ぎない

単管パイプを組む際に使うクランプですが、締め付けトルクに注意が必要です。

ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、要は締めすぎに注意しないと力任せに締め付けるとボルトナットが破損してしまいます。

ちなみに締め付けトルクの規定値は250kg/cm~350kg/cmトルクで、これは20センチのラチェットレンチで10キロの強さが目安とか言われますが、何度かやっているうちに感じがつかめてきますので、あまり考えすぎないでも大丈夫です。

やってみたら分かりますが思ったより緩めで十分です。

仮締め→位置決め→本締め

締め付けは単管パイプが落ちない程度の仮締めにして、全体の水平や角度を整えて最後に本締めするようにします。

屋根施工

それぞれの柱をつないだ2.5mの単管に垂木クランプを取り付けて、2mの垂木を5本使って直角方向につなぎます。間隔は60センチ程度になります。

これも仮止めして位置を調整して本締めします。

その垂木の上に3~4列(波板の長さによる)長手方向に2.5mの垂木を載せて木ねじ留めします。間隔が60~80センチになるようにします。

最後に、ポリカ波板を端から張っていきます。長さは7尺(約210cm)あれば垂木よりも10センチ長くなりますので十分ですが、家の軒下等に作れる場合は6尺とか5尺でも雨の降り込みは防ぐことが出来ます。

波板釘の間隔は5山おきが目安です。波板には事前に穴をあけた方が良いですが、そのまま打ち込んでもほぼ割れる事はありません。

幅は一枚の有効幅が570mmですので4~5枚になります。

波板によっては裏表があるのでその点も注意です。
DIYナミイタの取り替え : タキロンシーアイナミイタ | 製品情報 | タキロンシーアイ株式会社

完成

どうですか?意外に簡単そうでしょう?

資材を図面通りに組めば基本の形と言いますか、最低限のサイクルガレージが出来上がりますよ。

その後は、壁を張ったり、棚を付けたり、目隠しにすだれをぶら下げたり、場合によっては単管を継ぎ足して拡張する事も出来ます。

邪魔になれば解体して違う物に作り替える事も出来ますし。

そんな臨機応変な事が出来るのも単管パイプDIYの良い点です。

一応私のサイクルガレージの画像も載せておきますので参考にして下さい。
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柱と垂木は塗装してます。中間に1本追加して壁を作ったり、目隠しにすだれをたらしています。


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単管パイプを1本追加してロードバイクをぶら下げてます。こうするとメンテがやり易いです。

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ハンモックをカバー代わりにしています。


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屋根はこんな感じです。

垂木クランプを両端だけにして(手抜き)残りは針金で留めています。


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強風対策に念のため前2本の柱に基礎を付けています。15センチの空洞ブロックに柱の単管を入れて、モルタルで固めています。

既製品の基礎もありますが、風の当たらないところなら必要ないかと思います。

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正面から見た感じ。庭木でほとんど見えませんが。

製作コスト

最後に今回のサイクルガレージDIYのコストを集計してみましょう。

資材 必要数 単価(円) 金額(円)
単管パイプ2.5m 7本 1,100 7,700
単管パイプ2m 2本 900 1,800
単管パイプ1m 2本 500 1,000
直交クランプ 14個 150 2,100
垂木クランプ 10個 170 1,700
単管キャップ 18個 45  810
クランプカバー 4個 100  400
垂木2m 5本 450 2,250
垂木3m 4本 480 1,920
波板6尺 5枚 800 4,000
合計     23,560

(近所のホームセンターの金額を基に算出)

これ以外に木ねじや波板釘も必要ですが、合わせても2万5千円以内かと思います。

同じくらいの金額で組み立て式のサイクルポートなどもありますが、何となく貧弱で、耐用年数を考えると、ん?って感じがします。

それだったら、自分のスペースに合わせて作れる単管パイプの方が逆に安価で丈夫かもしれません。他に流用したり改良したり出来ますし。

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最後に

いかがですか?単管パイプでのサイクルガレージDIY。

自転車の保管に困ったら一度チャレンジしてみませんか?

意外に簡単に出来て、そこからまた手を加えて改良して・・。楽しいですよ。それでは~。

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